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小売業のES向上とは?生産性・定着率・売上を同時に改善する施策と実践事例

小売業の離職者数は全産業中2位の約135万人。4人に1人が1年以内に職場を去る計算です。
採用コストをかけても定着しない、残ったスタッフの負担が増える、サービス品質が下がる。この悪循環を断ち切れずに苦しんでいる現場は少なくありません。

そんな中、この構造的な問題を解決する鍵が「ES(従業員満足度)」の向上だと言われています。

そこで本記事では、小売業におけるES向上の重要性と具体的な施策について解説します。

小売業における従業員満足度(ES)とは|なぜ今、小売業でESが重要視されているのか

ES(Employee Satisfaction=従業員満足度)とは、スタッフが仕事内容・職場環境・人間関係・評価・待遇などに対して感じる総合的な満足度のことです。
「自分の職場に満足しているか」という現状評価を数値化したもので、よく混同されるエンゲージメント(仕事への熱意・没頭・活力)とは異なり、まず”満足して働ける環境があるか”を問う指標です。

小売業でESへの注目が高まっている背景には、深刻な人手不足と高い人材流動性があります。
厚生労働省「令和5年雇用動向調査」によると、卸売業・小売業の離職率は14.1%(全就業形態計)で、パートタイム労働者に限ると18.6%に達します。
また、同業種の離職者数は全産業中2位(約135万人)と、小売業は人材の流出が構造的に多い業種であり続けています。

また、ES向上は単なる「働きやすさの改善」にとどまりません。
ハーバード・ビジネス・レビューで提唱されたSPC理論(Service-Profit Chain)では、「従業員満足→従業員ロイヤルティ→生産性向上→顧客満足→売上・利益」と従業員の満足度が高いことが結果的に売上や利益を上げることにつながることが実証されており、ESは企業の成長に関係する戦略的な指標として位置づけられています。

つまり、ESを高めることは「従業員への投資」であると同時に、売上・利益向上にも直結する経営戦略です。この視点が、近年多くの小売企業がESを経営課題の中心に据え始めている理由といえるでしょう。

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サービスプロフィットチェーン(SPC)とは?顧客満足度向上のために不可欠なことを解説

小売業が直面するES低下の実態|低生産性・低賃金・高離職率の悪循環

「なんとなく職場の雰囲気が重い」「せっかく採用してもすぐ辞めてしまう」といった悩みの根本には、小売業特有の構造的な課題が潜んでいます。

日本生産性本部「産業別労働生産性水準の国際比較2024」によれば、日本の卸売・小売業の労働生産性は米国の約4割弱(37.9%)にとどまっており、G7最下位水準にあります。
サービス産業の中でも特に労働生産性が低い分野のひとつとして課題が指摘されています。

さらに、国税庁「令和6年分民間給与実態統計調査」では、卸売業・小売業(※)の平均年収は409.6万円で、全産業平均の478万円より約70万円低いことが明らかになっています。
※本調査の業種区分は「卸売業・小売業」としてまとめられており、小売業単独の数値ではありません。

低賃金・長時間労働が続けばスタッフのモチベーションは下がり、離職率が上昇します。1人が退職するたびに採用・育成コストとして50〜100万円が発生するとも言われており、30人規模の店舗では年間240〜480万円もの損失につながりかねません。

離職が増えると残ったスタッフへの負担が増し、さらにESが低下するという、この悪循環こそが、小売業の現場を疲弊させている本質的な問題です。

また、「労働集約型ビジネスモデル」であるゆえに個人別の生産性が計りにくく、デジタル化の遅れからシフト作成や書類管理といった非生産的な事務作業が店長業務の多くを占めているという実態も、ESを下げる大きな要因となっています。

こうした構造的な問題を断ち切る鍵となるのが、ES向上への取り組みです。

ES向上が生産性・売上・定着率を同時に改善する理由|SPC理論と3つの波及効果

ES向上に取り組むことで、企業には大きく次の3つの効果が生まれます。

①離職率の低減による採用・育成コストの削減
②スタッフのモチベーション向上による生産性アップ
③接客品質の向上による顧客満足度・売上の増加

これらは独立して起こるものではなく、連鎖して起こるのがポイントです。

前述のSPC理論が示すように、従業員満足が高まると、スタッフは長く働き続けようとする意欲(ロイヤルティ)が生まれ、業務への習熟度が上がり、結果として接客品質が向上します。
顧客満足度が上がればリピーターが増え、売上・利益の改善につながるという好循環が生まれるのです。

リクルートワークス研究所の調査では、エンゲージメントの高い企業は定着率が約1.5倍高いとされており、日本生産性本部の調査ではES向上に取り組んだ企業の5年後の売上成長率が平均企業の1.8倍に達するというデータも報告されています。

このことから、ES向上施策はコストではなく、投資対効果のある経営施策といえます。

小売業のES向上に効く低コスト施策4選

「ES向上と言っても、大きな予算や時間はない」という声は現場からよく聞かれます。
しかし、大規模な投資がなくても、現場の仕組みをデジタルで整えるだけでES・生産性・売上を同時に改善することは十分に可能です。
ここでは、比較的低コストで始められるES向上に向けた5つの施策を、具体的に紹介します。

【施策1】シフト管理のデジタル化で週5〜8時間の工数を削減し、スタッフとの時間を増やす

パーソル総合研究所の調査によると、小売業の店長の約70%がシフト作成に週5〜8時間を費やしているとされています。
この時間をデジタル化によって週1〜2時間に圧縮できれば、生まれた時間をスタッフとのコミュニケーションや現場指導に充てることができます。

シフト管理システムを導入した企業では、調整にかかる時間が大幅に削減されたとの事例が多く報告されています。
また、スタッフのシフト希望を反映しやすい環境を整えることで定着率の改善につながった事例もあり、「希望が通りやすい職場」というだけでスタッフのESは大きく改善します。

はたLuckのシフト自動作成機能では、シフトの咲く時間が週8時間→30分に短縮した事例もあります。
シフト管理を効率化することのメリットについて詳しく知りたい方は、下記の導入事例を参考にしてみてください。

【施策2】業務マニュアルの動画化・デジタル化で育成期間を半減させる

「ベテランに聞かないとわからない」という状態が続く職場では、新人スタッフのストレスは高まり、早期離職につながりやすくなります。主要業務を動画マニュアル化し、スマートフォンからいつでもアクセスできる環境を整えることで、このストレスを大幅に解消できます。

日本フランチャイズチェーン協会のデータによると、マニュアルを整備した企業では新人の育成期間が平均40%短縮されており、教育担当者の負担も約60%削減されたという報告があります。
育成にかかる時間が減れば、教育担当者が接客や売場づくりに集中できるようになり、CSの向上にも波及します。

また、中小企業庁「おもてなし経営企業選」では、スキルの標準化により一人あたり売上が平均15〜20%向上した事例が多数紹介されており、属人化をなくすことが生産性・ESの両方に効くことが実証されています。
誰でも同じように仕事ができる環境は、新人の心理的なハードルを下げ、早期に独り立ちできることで自信とやりがいにもつながります。

【施策3】サンクスカード・承認文化の醸成でやりがいと一体感を高める

費用をほぼかけずに今日から始められるES向上施策として、まず取り組みやすいのが「サンクスカード」の導入です。
スタッフ同士や店長からスタッフへの「ありがとう」を可視化することで、職場に承認の文化が根付き、日々の業務に意味とつながりを感じやすくなります。

日本の人事部の調査では、サンクスカードを導入した企業の78%がES向上を実感しており、パーソル総合研究所のデータでも承認文化のある職場は生産性が約10〜15%高いとされています(※いずれも調査参考値)。
また、厚生労働省「働きやすい職場環境形成事業」でも、コミュニケーション施策が職場改善に有効であることが実証されています。

オリエンタルランドが導入した「ファイブスターカード」が承認文化の象徴的な事例として知られているように、小売・サービス業においてもこの手法は広く普及しつつあります。
特別な予算や仕組みがなくても、「言葉で感謝を伝える文化」を作るだけで、職場の雰囲気は確実に変わっていきます。

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ES向上はコミュニケーションから始まる!5つの実践施策と成功事例

【施策4】ES調査(アンケート)の定期実施で施策の効果を数値で把握する

ES向上の取り組みは「やりっぱなし」にしてしまうと効果が持続しません。定期的なアンケート調査で現状を数値化し、PDCAを回し続けることが重要です。

年1〜2回の調査サイクルが一般的で、仕事のやりがい・職場環境・上司との関係・待遇・成長機会などを設問として設けるのが標準的なアプローチです。

また、調査結果をスタッフ本人にフィードバックすることで「自分たちの声が経営に届いている」という実感が生まれ、エンゲージメントがさらに高まる好循環にもつながります。
経営層への説得や外部向けの情報開示においても、数値データは強力な根拠になります。

ES調査を実施しようと思っても、どんな項目を設定したらいいか、集計結果をどう分析したらいいか迷ってしまうこともありますよね。
はたLuckのES調査機能では、サービス業に特化したアンケートを、スマホで簡単に配信・集計できます。
従業員のES調査を実施してみたいけれど、やり方がわからないという方におすすめの機能です。
気になる方はぜひ資料をダウンロードしてみてください。

ES向上で生産性・売上を改善した小売企業の成功事例2社

「理論はわかった。でも本当にうちでもできるのか?」と感じる方のために、実際に低コストの施策でES・生産性・売上を同時改善した国内小売企業の具体的な事例を2つ紹介します。いずれも特別な大規模投資なしに成果を上げており、「自社でも実践できる」というイメージをつかんでいただけるはずです。

【事例①】地方スーパーA社(従業員30名)——シフトDX×サンクスカードで離職率40%改善・売上108%

30名規模の地方スーパーがシフト管理のデジタル化とサンクスカードを同時に導入したことで、わずか1年で大きな成果を上げました。

シフト自動作成の導入により、店長の残業時間が月20時間削減。生まれた時間を1on1や接客指導に充てることで、スタッフとのコミュニケーションが格段に増えました。

サンクスカード制度の導入後は、スタッフ間の助け合いが活性化し、職場の雰囲気スコアが大幅に向上しました。
その結果、離職率は15%から9%へと約40%改善し、接客品質の向上が顧客満足度アンケートの15ポイント上昇とリピート客15%増加につながり、売上は前年比108%を達成しました。

労働生産性も12%向上し、中小企業庁「おもてなし経営企業選」に選出されるなど、対外的な評価も高まっています。

【事例②】アパレルチェーンB社(全国50店舗)——動画マニュアル導入で育成期間半減・人時生産性20%向上

全国50店舗を展開するアパレルチェーンが、紙マニュアルを動画マニュアルに切り替えたことで「ベテランに聞かないとわからない」状態を解消。

新人育成期間が3ヶ月から1.5ヶ月に短縮されただけでなく、教育担当者の負担が50%削減され、人時生産性が20%向上しました。

育成担当者が接客に集中できる時間が増えたことでCS向上にも波及し、複数店舗での均質なサービス品質の担保がブランド力の強化にもつながっています。

小売業のES向上は「コスト」でなく「最優先の投資」|まずできることから始めよう

小売業の低生産性・低賃金・高い人材流動性といった問題を放置し続ければ、採用コストは膨らみ、現場の疲弊は深まるばかりです。

一方で、日本生産性本部の「ES向上に取り組んだ企業は5年後の売上成長率が平均企業の1.8倍に達する」というデータが示すように、ESへの投資は確実に経営成果に還元されます。

本記事でご紹介した5つの施策、「シフトのデジタル化」「業務マニュアルの動画化」「サンクスカードによる承認文化の醸成」「ES調査の定期実施」はいずれも、大規模な予算や長期のプロジェクトを必要としません。

特に今日からすぐに始めやすいのが「サンクスカード」です。
まずスタッフ同士で感謝を伝え合う文化を一歩ずつ育てることが、ES向上の確かなスタートラインになります。

「どこから手をつければいいか迷っている」という方には、5つの機能(シフト自動作成・ナレッジ共有・サンクスカード・1on1記録・ES調査)をワンアプリに集約したはたLuckが、ES改善の仕組みづくりをまとめてサポートします。

はたLuckなら、シフト自動作成などの業務効率化から承認文化の醸成やES調査など、ES向上に必要な機能をまとめてスマホ1台で管理できます。
小売業のES向上にご興味のある方は、ぜひ資料のはたLuckにご相談ください。

この記事の監修
滝澤美帆学習院大学 経済学部 教授の写真
滝澤美帆

学習院大学 経済学部 教授

専門はマクロ経済学・生産性分析・データ分析。2008 年一橋大学博士(経済学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、東洋大学、ハーバード大学国際問題研究所日米関係プログラム研究員などを経て、2019 年学習院大学准教授。2020 年より現職。現在、産業構造審議会、中小企業政策審議会など複数の中央省庁委員や東京大学エコノミックコンサルティング㈱のアドバイザー、企業の社外取締役を務める。
著書に『グラフィックマクロ経済学第3版(宮川努氏・外木暁幸氏との共著)』(新世社)などがある。

店舗DXコラム編集部

HATALUCKマーケティンググループのスタッフが、記事の企画・執筆・編集を行なっています。店舗や施設を運営する方々向けにシフト作成負担の軽減やコミュニケーション改善、エンゲージメント向上を目的としたDXノウハウや業界の最新情報をお届けします。

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