レジャー・アミューズメント業界では、多くのスタッフがさまざまな時間帯で働くため、シフト作成の負担が大きいとされています。特に紙やExcelでシフトを管理する場合、希望シフトの転記ミス、提出の催促、変更があった際に手間がかかるといった課題も少なくありません。
本記事では、レジャー・アミューズメント業界のシフト管理の課題や注意点、コツなどについてご紹介します。
目次
レジャー・アミューズメント業界の特性
レジャー・アミューズメント業界でのシフト管理の課題について触れる前に、まずは業界特性について見ていきましょう。
求人の応募が集まりやすい
一般的にレジャー・アミューズメント業界は他業種よりも人気が高いため、求人を出した際に応募が集まりやすいといわれています。
その理由は、全国展開している施設や大規模な施設については、大手企業が運営していることが多く、福利厚生が充実していたり、産休や育休制度を積極的に導入していたりと働きやすい環境が整っているからとも考えられます。
また、もともとそういった施設で楽しんでいた人たちが、できるだけ自分も楽しめる環境で働きたいと希望するケースも少なくありません。
スタッフの接客スキルがお客様の満足度に影響する
レジャー・アミューズメント業界では、スタッフの接客スキルがお客様の満足度や売上に直結する点も特徴と言えるでしょう。
働いているスタッフは、来店したお客様が気持ちよく楽しい時間を過ごせるようにサービスを提供しなくてはなりません。スタッフの接客スキルが高ければ、お客様にまた来たいと思ってもらうことができ、リピート顧客創出につながるでしょう。
一方で、ルールを守らないお客様に対しては適切に注意をしなければ、大きなトラブルに発展する可能性があります。不適切なサービスを提供してしまうことがクレームにつながり、最悪の場合は大きな損失となってしまうこともあります。
接客の経験が豊富なスタッフを採用するか、採用したスタッフを教育して接客レベルを高めることができるかが重要です。
繁忙期と閑散期で必要とする人材の人数が大きく異なる
レジャー・アミューズメント業界で最も特徴的なのが、繁忙期と閑散期で来店されるお客様の人数が大きく変わり、必要なスタッフの人数も変動するという点です。
閑散期も含めてできるだけ通年で働いてくれるスタッフを募集しますが、基本的に繁忙期を想定して採用を行うことが多く、中には繁忙期のみの単発スタッフとして採用することも少なくありません。そのため、繁忙期と閑散期で管理するスタッフの数が大幅に異なったり、シフト管理の仕方が大きく変動したりします。
また、繁忙期とは別に施設内で大規模なイベントを開催する場合、規模によっては100名を超える人数のシフトを作成しなければならないこともあります。加えて、イベントの日時が流動的で、変則的なシフトを組む必要があるなどの難しさもあります。
レジャー・アミューズメント業界におけるシフト管理の課題
レジャー・アミューズメント業界では、他の業界とは特徴が異なるため、シフト管理の際に生じる課題も少なくありません。どういった課題があるのか見てみましょう。
営業時間が長い
レジャー・アミューズメント業界では、営業時間が長い施設が多くあります。例えば、映画館であれば、12〜16時間以上開いていることはめずらしくなく、カラオケ店のように24時間営業している施設もあります。年中無休で営業している施設もあるので、早朝や深夜、週末や祝祭日に働くスタッフも少なくありません。
そういった営業時間が長い施設のシフトを組む場合、早番と遅番での振り分けを行うことや36協定に違反しないように注意する必要があります。
36協定とは、1日8時間週40日以上を超えてスタッフに働いてもらう際に締結しなければならない契約のことです。さらに、臨時的な事情がなければ時間外労働時間は、月45時間・年360時間以内にしなければなりません。
特定のスタッフを働かせすぎると法令違反となり罰則の対象になるので、シフトを作成する際は注意しましょう。
仕事内容が幅広い
レジャー・アミューズメント業界は、以下のように仕事内容が幅広く、一人のスタッフが複数の業務を担当するケースもあります。
ゲームセンターの主な業務 | 遊戯台のメンテナンス、機材の問い合わせ、エラー発生時の対応、景品の補充や陳列 |
パチンコ | 顧客対応 清掃、景品の交換、在庫の確認や補充、イベントの開催、カウンター業務 |
映画館 | チケットの販売、自動券売機での案内飲食物の調理および提供、映写作業、館内の清掃 |
シフトを作成する際は、誰がどの業務を担当するのか、スタッフに各業務に対する適正スキルがあるのかなどを考えながら配置する必要があります。
スタッフの人数が多い
映画館や遊園地といった大規模な施設は、スタッフの人数が100人を超えることもめずらしくありません。
スタッフの人数が多いと、シフトを集めるのにもひと苦労です。誰か一人がシフトの提出を忘れると他の人のシフト調整にも影響が及ぶことがあります。
またシフトのパターンが多い分、最適なシフトを組むための時間が必要となります。他の業務もやりつつシフトを作成しなければならないケースも少なくないため、シフト作成者の負担は大きくなるでしょう。
希望シフトの調整が難しい
スタッフの人数が多い施設では、全員の希望通りにシフトを組むのは困難です。
「なぜか自分だけ希望休が通らない」「何も悪いことをしていないのにシフトを多く減らされている」と感じるようなシフトを作成してしまった場合、不満を抱えるスタッフが多く発生します。
なるべく不公平感のでないシフトを作成しようとすると、多くの時間がかかります。
レジャー・アミューズメント業界のシフト管理のコツや注意点
これまで見てきたレジャー・アミューズメント業界の特性に合わせてシフト管理をする際には、いくつかコツや注意点があるので、把握しておきましょう。
業務ごとに必要なスキル・習熟度を明確にしておく
業務ごとに必要なスキル、スタッフの習熟度がどのくらいあるのか明確にしておかなければ、適切なシフトを作成できません。
業務をきちんとこなせるスキルを持った人材を配置しなかった場合、適切なサービスが提供できなくなるため、お客様にも迷惑をかける可能性があります。スタッフ自身も自分のスキルに見合った仕事ができないことで不満がつのり、離職する可能性も否定できません。
シフト管理の補助として、明確な基準を設けたスキル表やそれぞれのスタッフの習熟度のわかる一覧表などを作っておきましょう。
お客様と接するセクションには評価の高い人材を配置する
カウンターやホール業務などお客様と接する機会の多いセクションには、特に接客が上手で柔軟な対応ができるスタッフを配置しましょう。
接客の上手なスタッフは、お客様と円滑にコミュニケーションを取る能力が高いので、顧客満足度の向上につながります。また、臨機応変に対応ができるスタッフは、お客様の満足度を上げることができます。お客様をリピーター化できれば、売上も安定しやすくなるでしょう。特に、繁忙期や土日祝日など多くのお客様が来店される日は、接客が上手で臨機応変な対応ができるスタッフを積極的に配置することをおすすめします。
閑散期や平日においても顧客対応の質を担保するために、最低一人はそのような人材を配置しておくべきです。
また、新人が早く仕事に慣れるようにスキルの高いベテランを一緒にシフトに入れても良いでしょう。
業界特性に合ったシフト管理のツールやシステムを活用する
スタッフの多い施設では、全て手作業でシフトを作成しようとすると、シフト作成者に多くの負担がかかります。
シフトを管理できるツールやシステムを活用してシフト作成の負担を減らせば、シフト作成者の労働時間削減にもつながるので、コストを抑えられます。
また、シフトの組み方が複雑なレジャー・アミューズメント業界にも合ったツールやシステムを導入すべきです。シフト作成者の負担が減れば、売上に関わる業務に集中しやすくなります。
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レジャー・アミューズメント業界のシフト管理には「はたLuck®︎」がおすすめ
レジャー・アミューズメント業界に対応できるシフト管理ツールを探している方には、「はたLuck®︎」をおすすめします。「はたLuck®︎」を導入するメリットについて順番に見ていきましょう。
はたLuck シフト管理機能概要資料
シンプルで使いやすいUIで、シフト申請・調整・確定・確認の全ての業務が管理可能です。他にも売上予測に基づいた適正シフトや近隣店舗と人材シェアが可能なヘルプ募集機能など豊富な機能をご用意しています。
希望シフトの収集や確定後の確認がアプリでできる
「はたLuck®︎」では、スタッフがスマホから希望シフトを提出すると申請データが管理画面に自動的に反映される仕組みです。Excelで作成する場合とは異なり、希望シフトを転記する手間がかかりません。
また、シフトの入れ替えやコピーも簡単にできます。シフトが確定するとスタッフのスマホに自動で通知されるので、シフトに入る頻度が少ないスタッフでも施設に行かずにアプリから確認が可能です。
スムーズにヘルプ調整ができる
自店舗でシフトが埋まらない場合、他店舗からヘルプに来てもらうために電話やメールでやり取りするのは時間と手間がかかります。
「はたLuck®︎」なら、他店舗やブランド間でのヘルプ募集がアプリから簡単にできるので、業務負担を減らせます。
責任者は、以下の手順でスムーズにヘルプを募集可能です。
- アプリで募集内容を配信
- スタッフとやり取りをして応募を受ける
- 応募者情報を見て割り当てを決定
- ヘルプスタッフの受け入れをする
- ヘルプスタッフへフィードバックを行う
アプリでヘルプ希望者のスキルがわかるので、複数のスタッフから応募があった際にも比較が可能です。
ヘルプ希望者とはアプリ上でやり取りできるので、わざわざ他店舗の責任者を介して依頼する必要もありません。
適正シフトに基づいてシフト作成できる
「はたLuck®︎」を活用すれば、シフトパターンごとの必要労働時間を基準にシフトを作成できます。必要労働時間と投入労働時間を比較し、スタッフの過不足を確認しながらシフトを調整できます。
また、売上予算や来客人数予算といった指標に応じた予算レンジと必要人数を設定しておけば、予算に対する必要人員数が割り当てられます。必要人員数に近づくようにシフトを作成するだけで適切なシフトが完成します。
定期シフト機能でお休みの申請だけできる
「はたLuck®︎」には、定期シフトの登録機能があります。休みの曜日が決まっている場合や勤務シフトが固定している場合に、定期シフトを登録できる機能です。
定期登録機能を使うことで、スタッフがシフト申請を出す際に自動で設定した内容が反映されます。そのため誤って違う日にシフトを入れるミスを防げたり、逆にいつもと違う日時に働きたい場合はスタッフ側から修正が可能です。
労務アラートが表示される
労務アラートは、他社サービスでもついている機能ですが、全員一律のアラートだけでは十分ではありません。なぜなら、スタッフによって労働時間や働く時間、社会保険の加入状況などが異なるからです。
「はたLuck®︎」なら管理画面から従業員ごとに個別に労務アラートを表示できるため、スタッフの働き過ぎの防止や法令遵守違反を避けられます。
例えば、外国人スタッフを雇用している場合、労働時間が28時間を超えるシフトを作成したら、算出を開始する基準日をいつに設定した場合でも、アラートが鳴る仕組みを搭載しています。
また、社会保険に加入したくないスタッフ向けに週20時間、月額賃金88,000円を超えたシフトを作成すると、アラートが鳴るように設定することもできます。
スタッフごとに法令遵守や働き過ぎていないか確認するのは難しいですが、「はたLuck®︎」ならこういった機能を活用してシフト作成時の負担を軽くすることができます。
レジャー・アミューズメント業界で「はたLuck®」を導入した事例
レジャー・アミューズメント業界で「はたLuck®︎」を導入した株式会社バンダイナムコアミューズメント様と東京ドーム様の事例を紹介します。導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
株式会社バンダイナムコアミューズメント様
株式会社バンダイナムコアミューズメント様は、ゲームセンターを運営しています。
もともとはExcelでシフトの作成をしていましたが、「はたLuck®︎」を導入したことでシフト作成の負担が大幅な軽減されました。
特に、Webレポートでシフト管理状況が可視化されたことで、スタッフの数や費用のコントロールなども含めた人員配置の最適化が可能になりました。
また、スタッフ間のコミュニケーションが取りやすくなったことやスタッフが施設の状況をアプリで報告できるようになったことで複数店舗でも管理がしやすくなったそうです。
✉️導入事例(バンダイナムコアミューズメント)をダウンロードする
東京ドーム様
東京ドームシティなどの施設を運営する株式会社東京ドーム様は、ドーム球場内のショップで400人以上のアルバイトを雇用しています。
従来は、1人の社員が5店舗から6店舗(100人単位)のシフトを毎日作成していたため、相当な負担がかかっていました。その理由は、シフト管理ツールの使い勝手が良くなかったことや共有するために紙で作っていたからです。
しかし、「はたLuck®︎」導入後は、従来の7割の時間でシフトを作成できるようになりました。
東京ドームは、野球の試合がある日とない日がありますが、さまざまなシフトのパターンにも対応できるため、シフトの作成負担が軽減されました。
ツールを活用してレジャー・アミューズメント業界のシフト管理をスムーズにしよう
レジャー・アミューズメント業界のシフト管理は、スタッフの人数が多い点やシフトの時間のパターンが多いことからシフトの作成に工数がかかりがちです。
しかし、シフト管理ツールを導入することで、シフトの作成や変更が簡単にできるようになりました。スタッフはアプリからシフトを提出できるので、転記ミスや共有漏れといったミスも減らせます。
レジャー・アミューズメント業界でのシフト作成の負担が大きいという課題をお持ちなら、シフト管理ツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
はたLuck シフト管理機能概要資料
シンプルで使いやすいUIで、シフト申請・調整・確定・確認の全ての業務が管理可能です。他にも売上予測に基づいた適正シフトや近隣店舗と人材シェアが可能なヘルプ募集機能など豊富な機能をご用意しています。
店舗DXコラム編集部
HATALUCKマーケティンググループのスタッフが、記事の企画・執筆・編集を行なっています。店舗や施設を運営する方々向けにシフト作成負担の軽減やコミュニケーション改善、エンゲージメント向上を目的としたDXノウハウや業界の最新情報をお届けします。