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信用金庫におけるDXの必要性とは?DX推進で課題を解決!

2022年1月、京都中央信用金庫によるDX推進のための計画が、金融機関として初めて国の認定を受けました。また、2022年2月には、日本IBMが城南信用金庫のDX施策の一環として、顧客向けアプリの開発を行うと発表しています。このように、信用金庫の中にも、徐々にDXを進める組織が出てきています。

ここでは、信用金庫ならではの課題とDX推進によるメリットのほか、信用金庫のDX事例をご紹介しましょう。

多くの信用金庫が抱える課題

顧客の大切な金融資産を管理する信用金庫。まずは、多くの信用金庫が抱える課題について解説します。

デジタル化への対応の遅れ

信用金庫は、金融機関である特性上、「情報漏洩やミスを防止する」という意識を強く持っています。もちろん、これは組織を運営する上で非常に大切なことです。

ただしこうした意識が強すぎると、「これまでのやり方で大きな情報漏洩が起こっていないのだから、それを変える必要はない」「やり方を変えることで、これまでは起こらなかった問題が起こるのでは」という懸念から、従来のやり方を踏襲してしまいがちです。

デジタル化についても同様で、なかなか改革が進みづらい状況にあると言えるでしょう。

しかし、時代は刻々と変化しています。デジタル化による業務効率化が行われないままでは、一つひとつの作業に多大な時間がかかる、キャッシュレス決済や各種手続きのオンライン化など、現代のニーズに対応できないといった問題が起こります。

収益力の低下

各地域に根差した経営を行う信用金庫にとって、地域の過疎化や人口の減少は大きな問題です。さらに、顧客法人の経営層の高齢化による廃業や、新型コロナウイルス感染症流行による影響で、従来のやり方を続けているだけでは収益を上げるのが困難な状況になりつつあります。

人材育成・管理の難しさ

従来のやり方が通用しづらくなっている現状においては、積極的に課題解決のための行動ができる人材や、改革を行っていける人材の育成が急務です。しかし、そもそも経営層に革新的な考えが浸透していなければ、適切な人材育成を行うのは困難でしょう。

加えて、派遣社員などの非正規雇用スタッフが多い信用金庫にとっては、情報共有やシフト作成といった人材管理にかかる手間も課題のひとつになっています。

信用金庫がDXに取り組むメリット

信用金庫が抱えるさまざまな課題を解決するためには、DXの推進が不可欠です。そもそもDXとは、単に既存の業務をデジタルに置き換えることではなく、デジタル化による課題解決や生産性の向上を指す言葉です。

信用金庫が持つ課題を解決するための手法として、デジタル技術を取り入れ、業務改革を行っていきましょう。

ここからは、DXによって信用金庫にどのような変化が起こるのか、具体例を挙げながら解説していきます。

アナログ作業をデジタル化することで業務効率が上がる

これまでアナログで行っていた作業をデジタル化することで無駄をなくし、業務効率向上につなげることが可能です。

信用金庫では、支店内や本部内における情報のやりとりを、紙ベースで行うことが多くあります。しかし、情報を一つひとつ手書きで紙に書いたり、情報を受け取る側がいちいち紙で確認したりするのは手間がかかります。また、物理的なメモにすると、保管に場所を取りますし、不要になった紙はシュレッダーにかけなければいけません。さらに、紙代やペン代などのコストもかかるでしょう。情報共有をデジタル化すれば、このような課題が解消され、業務にかかる時間とコストを削減できます。

また、情報共有を紙ベースで行っていると、「支店や本部に来ないと情報を見ることができない」「誰が見たかわからない」といった問題が起こります。情報共有ツールを導入して一斉送信できるようにすれば、全スタッフに確実に情報を行き渡らせることができますし、ツールによっては、誰が情報を見たのかを確認することも可能です。

スタッフが働きやすい環境を作れる

紙ベースの非効率的な業務をデジタル化して業務効率を上げれば、それだけスタッフの負担を軽減することが可能です。さらに、スタッフは生産性の高い業務に集中できたり、スキルアップにつながる研修・業務などに取り組んだりする時間を創出できたりもします。

また、計算や入力などに関しては、手作業をやめてデジタルに移行することでヒューマンエラーを防ぐ効果も期待できます。例えば、入力ミスなどの際に自動でエラーメッセージが出るようになれば、見直しにかかる時間を短縮できますし、管理側にとってもミスの防止につながり、メリットが得られます。

スムーズなシフト作成が可能になる

アルバイトやパートタイムのスタッフを雇用する場合は、シフトの作成が必要となります。希望を紙で提出してもらい、管理者がそれをもとにシフト表を作成して貼り出すというのが、従来のアナログなやり方でしょう。しかし、この方法では、シフトを集めるにも、作るにも、周知するにも手間がかかります。

シフト管理ツールを導入し、シフト希望の収集から作成、周知までをツール内で完結できるようになれば、管理者もスタッフも手間を削減でき、スムーズにシフトを決められます。

現代に即したサービスの実現

ユーザーが金融機関に求めるサービスは、刻一刻と変化していると言えます。かつて、口座への入金や送金は顧客が金融機関の窓口に訪れて手続きをしていました。しかし、徐々に金融機関に設置されたATMを使うのが一般的になっていき、現在では、コンビニエンスストアのATMやインターネットを介した取引が日常的に行われています。さらに、近年では信用金庫や銀行といった金融機関を通さない送金アプリも登場しています。

このような新しいニーズや時代の変遷に対応していくためには、DXの推進が不可欠です。

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信用金庫がDXに取り組むためのおすすめツール「はたLuck(R)」

はたLuck(R)」は、シフト管理や情報共有に役立つ店舗マネジメントツールです。専用アプリやパソコンから操作が可能で、従業員も、自分のスマートフォンにアプリをダウンロードすることで手軽に活用できます。

企業が公式に使うことを想定して作られているツールですから、セキュリティへの配慮は万全です。利用は従業員個人のスマートフォンを介して行うものの、端末にアプリ上の情報をダウンロードすることはできませんし、情報にアクセスできる時間や場所を制限できる機能も搭載されているので、安心して使うことができます。

また、はたLuck(R)では、ツールを使ってどのような情報がやりとりされているのかを確認することも可能です。支店内や本部内でのやりとりがブラックボックス化しないため、問題が発生した際も早期に対処できるでしょう。

ここでは、はたLuck(R)の多彩な機能の中から、特に信用金庫のDXに役立つ機能を2点ご紹介します。

シフト管理機能

スタッフは、はたLuck(R)アプリ上から、簡単に希望のシフトを提出できます。提出された希望はシフト作成画面に自動で転記されますから、管理者のシフト作成にかかる工数も軽減できるでしょう。さらに、シフトの周知もアプリから簡単に行えます。

このように、シフトに関連する業務のすべてがアプリ上で完結できるようになるため、スタッフと管理者双方の負担の軽減が可能です。

お知らせ機能

お知らせ機能は、スタッフへの伝達事項をアプリから一括送信できる情報共有機能です。スタッフに一括して同じ情報を伝えられるため、出勤のタイミングにかかわらず、全員に確実に情報を届けることができます。

はたLuck(R)でDXを実現した信用金庫の事例

城南信用金庫様は、これまでアナログで行っていた派遣スタッフのシフト管理を効率化するために、はたLuck(R)を導入。さらに、現在ではシフト管理のみならず、情報共有にもはたLuck(R)アプリを活用しています。

ここでは、城南信用金庫様のはたLuck(R)導入の経緯と効果についてご紹介しましょう。

導入までの経緯

城南信用金庫様は、派遣スタッフのシフト作成を手作業で行っていましたが、これには多くの手間と時間がかかります。シフト作成の手間を軽減するとともに、時間をより生産性の高い業務にあてていけるように、はたLuck(R)を導入しました。

シフト作成に関する既存の運用方法を、はたLuck(R)に置き換えるにあたっては、派遣スタッフにとってわかりやすい表現を心掛ける必要があります。そこで、新たな運用ルールを策定し、できるだけこれまでのやり方にフィットする表現を検討した上でテスト導入を行いました。

テスト導入を実施して効果測定を行い、結果を踏まえて本導入へと進めることで、現場との乖離をなくし、浸透しやすいシステムづくりができたのです。

導入後の効果

はたLuck(R)の導入後、管理者からは「やり方が変わることによる混乱や入力ミスなどを心配していたが、一人もミスをするスタッフはおらず、スムーズな移行ができた」との声が上がりました。また、シフト管理機能だけでなく、情報を全スタッフに一括送信できる「お知らせ機能」の評価も高く、情報共有をスムーズに行えるようになったそうです。

スタッフ側からも、支店に行かなくても自分の都合の良いタイミングでシフト申請ができて便利になったという、ポジティブな感想が得られています。

導入成功のポイント

マニュアルの用意だけでなく、スタッフに対して使い方の説明会を開催するなど、十分なフォローを行ったことが導入成功につながりました。利用開始時のアカウント作成など、手間がかかってしまったところはあったものの、稼働がスタートして、やり方に慣れれば、皆さん問題なく使いこなせたそうです。

また、テスト段階でしっかり運用設計を行ったことも、スムーズな本導入につながった大切な要素です。

信用金庫のDXを「はたLuck(R)」で始めよう

時代の流れに対応していくために、信用金庫においてもDXは重要です。大切な情報を扱う信用金庫であっても、業務によってはデジタル化によって効率を上げることができます。より重要な業務に時間をあてられるように、デジタル化できる業務がないか検討してみてください。

はたLuck(R)では、オンライン相談会を定期的に開催しています。DXに関する不安や、何から始めればいいかわからないといった疑問をお持ちの場合は、お気軽にご相談ください。

店舗DXコラム編集部

HATALUCKマーケティンググループのスタッフが、記事の企画・執筆・編集を行なっています。店舗や施設を運営する方々向けにシフト作成負担の軽減やコミュニケーション改善、エンゲージメント向上を目的としたDXノウハウや業界の最新情報をお届けします。

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